70代の真実

70代年金生活者の生活と思ってること、その他思がけないことも

為替なんてマボロシ〜

ああ秋にAppleがiPhone14を発表する時に、円安の影響で値段上げるんだろうな、なんてことを気にしている暇人は、極端な金融緩和を継続している日銀黒田さんに対し、いろんなことを思ったのです。

しかし、みんな揃って会議した挙句に、金融緩和は継続するって言われると、「ああ、そうか。横から余計なこと言うのがいるけど、頑張れよ」なんて気になって、まあ専門家が集まって検討した結果がそうなら、円安は進むだろうけどそれで良いやと安心した気持ちになってしまうのでした。

 

「岸田インフレ」なんて適当で根拠も無いような、ほとんど「お前の母ちゃんデベソ」レベルの言葉を思いついて喜んでいる連中は放っておいて、ちょっと考えてみましょう。

 

インフレは、日本だけじゃなくて世界的にそうなんです。

余計なこと言いますけど、バイデンさんのせいみたいな気がしますね。まあ、それが悪いっては言いませんけど

なんでもアメリカのインフレ(テレビ番組ではニューヨーク市の物価を取り上げてましたが)、相当ひどいレベルで、日本の物価上昇を遥かに超えてしまっています。

アメリカの物価上昇は、賃金上昇を伴っているから良いんだけどと、出演者の無責任な言葉。

あのね、単純な話、所得の上昇と物価の上昇が同レベルであるならば、市民生活に支障はありません。

しかし、アメリカは慌てて金融規制で利率を上げることにします。これは物価の上昇が国民生活に影響が出るほどなので、インフレを抑えるための施策でしょ。所得の上昇より物価の上昇が大きいから具合が悪いんでしょ?

 

ま、具合が悪くなければ、対策は行いませんよね。

で、インフレを抑えるためのアメリカの利上げによって、大幅金融緩和を維持している日本の円はドルに対して安くなります。

これは円で金を持っていても利息がつかないけど、その円をドルに換えて預金あるいは投資したら利息がつくもんだから、円を売ってドルを買うからです。

円安による輸入品の価格上昇が嫌なら、日本も利率を上げれば済みます。

しかし、今利率上げると、金を借りている会社や、国自体も利息の負担が増えて困っちゃう。

あちらを立てれば、こちらが立たず。まあ、バランスの問題です。

 

と言うことで、日銀の政策委員とかが集まって相談した結果、このままでいこうということになった。

ぼくみたいにiPhoneの値段が上がるのが困るってことしか考えてない人間とは違うんですねえ。

どんな人たちなのか知らんけど、あんたらが考えてそうしようってのなら、ぼくや無責任なマスコミ連中の考えよりは、多分マシなんでしょ、きっと。

 

と言うことで、なんとなく安心してゆったりした気持ちで、今日の昼過ぎのビールは美味かったのでした。