70代の真実

70代年金生活者の生活と思ってること、その他思がけないことも

いろんなことを思い出しながら飲むのは、ウィスキーがいいかも

先日、「ちょこっと京都へ行ってみた」を観たと書きましたが、あれタイトル間違えてました。

正しくは「ちょこっと京都に住んでみた」でした。

なんで気がついたかって?

また観たんです。

 

ブラタモリを見終わってから、「007 ノータイム・トゥ・ダイ」を観ようかと夫婦で相談したのですが、これ2時間43分もあるんです。根性入れないと大変そうな感じでしょ。

で、今度にしようということになりました。

家内はベッドに入りました。ネットを見るつもりで、スマホ持ったまま、たぶん寝ます。ぼくが眠る前に、そっと家内の手からスマホを抜いてアプリを終了して仕舞うことになると思います。

 

ということで、見るべきテレビ番組もありませんから、先日観た「ちょこっと京都にすんでみた」をもう一度観るのです。

おかげでタイトルの間違いも気が付きましたし。

これドラマらしい演技とかストーリーとか無くて、もう一回観るのが辛くありません、というかまた観たくなったのです。

 

 

先日、3回さんのコメントに対しての返事に書いたのですが、京都は亡くなった母の実家があり、小さな頃から何回も連れて行かれたところです。

自家用車って概念が無い頃、蒸気機関車に引かれた列車に乗って福井から京都に行きました。京都に着くとトロリーバスに乗ります。

トロリーバスってわかりますか?

線路の無い電車です。

バスの屋根にパンタグラフが付いていて、道路の上空に張られた電線にそのパンタグラフ接触しています。市内電車のバス。線路が無いけど電車なんです。

そのトロリーバスに乗って烏丸通りを行きました。

途中の停留所で降りて、通りの奥に入って行くと母の実家がありました。

 

母の実家は、玄関から奥に長い土間が通っていて、一番奥は台所になってました。一階の部屋はみんな土間に面していました。そんなことを覚えてます。京都の街の民家って、そんなふうだったです。

「ちょこっと京都に住んでみた」に登場する、近藤正臣が演じる京都の大叔父さんの家が、そんな感じです。

 

母の男兄弟は先に亡くなってしまっており、あとは女姉妹だけなので、母の実家は今はもうありません。

母が亡くなった時に、相続の手続きのために京都の市役所から母の除票(亡くなったりいなくなってしまった人の戸籍)を取り寄せた時に、母の実家の住所が確認できて、Googleマップで場所を確認しましたから、行ってみようかななんて思ったけど、行かなかったですね。

 

駅から乗ったトロリーバスを、さらに北に進むと植物園に行ったような気がしますけど、記憶はあやふやです。

トロリーバスは、今は地下鉄になってます。

 

そのうちに自動車を家庭で持つという考え方ができてきて、我が家も自家用車を持ち、汽車ではなく車で京都へ行くようになりました。

しかし、当時は道路も整備されておらず、福井からだと国道8号線で琵琶湖の東側を走って京都に行きました。

今は高速道路もあるし、下道だって琵琶湖の西を通りますから、京都は近いところだという認識になりましたが、昔はかなりの旅行だったのです。

 

そんなことを思い出し、ウィスキー飲みながら「ちょこっと京都に住んでみた」をBGMのように見ています。

 

歳をとって歯に自信が無くなり、子供の頃にボリボリ食べた五色豆を食べるのはやめた方がいいと思うようになりました。それでも五建ういろうやバッテラは今でも時々食べますし、新京極の店のガラスの向こうで機械が焼いている様子を見ることができたロンド焼きは久しぶりにそのうち食べてみたいなと思います。

おじいちゃんの着ていた暖かそうなウールのシャツとか、タバコに火をつけたいろんなライターとかも思い出します。

 

そんなこんなが頭に浮かんで、手触りやにおいなんかも覚えているような気になりながら、「ちょこっと京都に住んでみた」の近藤正臣のボソボソしゃべる京都弁を聞いていると、ウィスキーが進みます。

 

ああそうだ、京都弁が聞きたかったら、下校時間の市内バスに乗って、中学生くらいの女の子たちのおしゃべりを聞いているのがいいですよ。あれはほんまもんの京都弁です。

 

明日は15日。5のつく日ですから、いつもの酒屋に行くと年寄りにエクストラのポイントをくれるので、このフクロウが描いてある小ぶりの瓶に入ったウィスキーを、また買ってきましょう。