70代の真実

70代年金生活者の生活と思ってること、その他思がけないことも

これ読まなくてもいいです。

プロレスラーの名前は敬称略してます

この前から、引退したようなプロレスラーのYouTube観ているのですが、先日、アントニオ猪木の入院前後のタイミングで撮られた動画を観ました。

入院前だと思いますが、2020年の春の「師弟の盃」なんてタイトルの動画です。

猪木の何十周年とかのパーティーで飲んでしゃべっているだけの動画なんですけど、猪木の目の前で飲んでいるのが藤原喜明なんです。

この二人の会話というか、話している様が、良いんです。ああ、やっぱり師弟なんだなあと改めて感じました。

そういう絆があるんだってことで、安心したのです。

 

何んで、そんなに安心したり、嬉しい気持ちになるのかって

前世紀の事ですが、1970年台の中頃から1980年台にかけて、新日本プロレスが色々揺れたんです。

 

ちなみに、新日本プロレスってのは、アントニオ猪木が作った会社で、坂口征二と二人で苦労しながら育てた会社です。

 

揺れたってのは、アントニオ猪木が社長を解任され、坂口征二が自宅謹慎みたいになった、新日本プロレス内でのクーデター事件と、前田明(今は前田日明)たちが新日本プロレスを飛び出してUWFという新団体を立ち上げて、やがてキックと関節技主体の独特のスタイルの格闘技を始めた事です。

UWFの主なメンバーと言えば、前田明高田延彦藤原喜明、それから初代タイガーマスク佐山聡など、アントニオ猪木に縁の深い選手たちです。

当時、そもそもUWFは猪木自身が移っていくために設立されたんだとかいう噂もありましたが、猪木は新日本から出ませんでした。

藤原喜明なんて、ずっと猪木のスパーリングパートナーとして有名でしたし、前田にしろ高田にしろ猪木派って感じですから、猪木が後からUWFに参加するってのは、そこそこ納得できる話なんです。でも、新日本は猪木の会社ですから、そこから猪木が出るなんてのは変な話でしょ。

 

で、UWFの連中、猪木と対立するような雰囲気もあったし、師弟の関係てのも崩れたのかななんて気もしたのです。

 

ぼくは、このUWF設立に絡んだ本当の話が知りたいなって思ってました。

 

 

思いもかけず、当事者の口からUWFの旗揚げ時の話が

UWFがらみの本当の話って、関係者の中から語られることが無かったし、ギミックとアングルの世界に住むプロレスラーたちは絶対に本当の話はしないのだろうと納得してたのです。

 

しかし、先日、獣神サンダー・ライガー(これ覆面プロレスラーの名前です。中身は山田恵一)のYouTubeのゲストに前田日明が出たのです。

すっかり太りまくった前田は、葉巻を金魚みたいにプカプカふかしてました。

で、ライガーが、あのUWF設立の経緯を質問しました。

それに前田日明が、あっさり答えてくれました。

 

前田日明は、アントニオ猪木UWFに行けと、直接言われたのです。

なんで?

当時、新日本プロレステレビ朝日で毎週試合を放送されてました。アントニオ猪木は、テレビ朝日で見せているプロレスとは違ったものを、もう一つ別の放送局で中継するプランを考えていたそうです。その放送局はフジテレビです。

前田日明は、こんなことバラしても良いんでしょうか。さすが彼らしいですけども。

昔、もう無くなった日本プロレスという団体が、ジャイアント馬場中心のプロレスを日本テレビで、そして、アントニオ猪木中心のプロレスをテレビ朝日で、週に2回の中継を行ってましたが、あれと似たような状況を作ろうと考えていたんですね。

 

フジテレビ用のプロレス団体がUWFという構想です。

そのために新間寿氏(この人はプロレスラーじゃ無いので「氏」てのを付けました)が、会社、UWFを作ってたのです。

ジャイアント馬場とも相談が成立していて、NWAの方から選手をUWFに流す段取りにもなっていたらしいです。

猪木も合流するはずでしたが、新日本プロレスもクーデターの嵐の中で猪木が別の団体に移ることも難しくなり、そうなると有名外人選手をUWFに呼ぶって話も無くなりという状況になりました。

仕方ないので、猪木は藤原喜明高田延彦UWFに送ります。

で、UWFの営業は難しそうなので、高田延彦を通じて、猪木は前田日明に「お前だけでも戻ってこい」と伝えたそうです。

しかし、前田と一緒に新日本プロレスからUWFに移ってきた他の選手を見捨てて、自分だけ新日本に戻ることなんか出来ないと前田日明は答えました。

で、せっかく自分達でやるんだから、今までやってきたプロレスと違うことをしたいと考えたのです。

それで、あのUWFスタイルができたのです。

 

藤原喜明は、新日本プロレスの道場に行って、若手を集めて新しいスタイルを説明し、来たい奴は一緒に来いと言ったらしいです。

当時、道場にいた山田恵一(獣神サンダーライガー)は新日本に残ることを選択したと言いました。

「先輩と有望な若手が抜けて、自分にチャンスが来ると計算したんだろう」と前田日明が、動画の中で指摘しましたけど。

まあ、それはそれとして、話を聞いた船木誠勝は大泣きしてUWFに移って行きました。

 

高田も藤原も、UWFに行った経緯をはっきり語らず、猪木への批判めいた発言をしたりして誤魔化してましたが、実際はそういうことでした。

それであの、和やかな師弟の盃なんて状況があったのですね。

 

 

長州力のことも

猪木と長州が言葉を交わす動画は、いくつかのYouTubeチャンネルで流れてます。

長州のへり下り師匠の猪木を立てようとする態度は、どの動画でも見れます。

なかなか良い感じです。

 

これは動画の中で明かされたことではありませんが、昔の長州の「かませ犬」発言からの暴れ回る状況って、猪木の考えたアングルだったらしいですね。

 

あ、「アングル」てのは、作られた状況というか筋書きで、リングの外での対立とかそういうような、試合を盛り上げるためのものです。

猪木って、こういうアングルがとても上手というか、おそらく、じっくり考えなくてもそういう状況を作り出してしまう天才です。マイクパフォーマンスも昔からすごくうまいし、そういうのが新日本プロレスの特色になり、WWEや他の団体もそういうのを取り入れます。

 

 

最近のプロレスは全く見てないのですんません

せいぜい女子プロレスYouTubeで覗く程度なんです。

スターダムなんて、必ずマイクパフォーマンスがあって、自分が話し終わると、対立する相手にマイクを渡したりするの、面白いですね、変で。