70代の真実

70代年金生活者の生活と思ってること、その他思がけないことも

一番おいしいものは、いつもその人の記憶の中にある。「麦ソーダの東京絵日記」

番虚無蔵というか、井之頭五郎なんだけど、松重豊さんがおいしいものを食いまくる番組(ドラマ?)「孤独のグルメ」てのを、ぼくはAmazon Prime で何話か続けて観るのが好きなんです。

これはマンガらしいですね。

で、その漫画の原作者で、「孤独のグルメ」の終わり頃、その回で登場した店に行って、実際の店の人たちを相手に食べてる久住昌之さんて人がいるんです。

その久住昌之さんの書いた「麦ソーダの東京絵日記」て本を、予約した「テスカトリポカ」を取りに図書館に行った時に書架で見つけたので一緒に借りてきたのです。

家内と一緒にスーパーに行って、車の中で待っている時に読むのにちょうど良いかなって思ったのです。

 

ちなみに久住昌之さんは、いくつかのグルメ系の漫画の原作者として有名ですが、著者プロフィールには、冒頭にマンガ家・音楽家と書かれています。

だから、この本に描かれている絵もなかなかのものなのです。表紙の絵も本人作ですね。

 

この本は2021年7月20日初版第1刷発行です。

久住さんは1958年に東京都三鷹市生まれと書かれています。

 

タイトルどおり、東京のいろんな店で呑み食いして、いろんなことを思い出したりする、エッセイ集です。

出てくる店は15軒。

ちょっとシャイな感じで、素直な人なんだなって、書いている人が少し好きになりそうな本でした。

 

このブログ記事のタイトルに使ったのは、著者が無名の若い頃、楳図かずおさんのまことちゃんバンドで踊っていた頃の、ダンスの稽古をする時に、決まって楳図かずおさんが地下の喫茶店から出前してもらう生のフルーツミックスジュースが、すごくおいしかったって話が書かれた一番最後の文章の、一番最後に書かれていた言葉です。

そのジュースがすっごくおいしかった。味はさすがに覚えていないけど、おいしかったという気持ちは忘れられない。

一番おいしいものは、いつもその人の記憶の中にある。

どんなに食べ歩いても、それよりおいしいものは、結局どこにもないのだ。