「東芝日曜劇場」って言葉で、特定のイメージを連想したことがありました。
でもね、あ、半沢直樹もノーサイドゲームも下町ロケットも、こはぜ屋も日曜劇場だったと気が付きました。
いつもお世話になっているWikipediaで見てみると、頭に「東芝」とスポンサー一本勝負をしていたころの日曜劇場は、ぼくが思い付いたイメージ通りのものらしいです。「女と味噌汁」とかね。
ところで、このブログを始める前のことですが、ぼくは「ビブリア古書堂の事件手帖」というシリーズにハマりました。
髪の長い女性が表紙に描かれている文庫本です。
実は、この表紙の絵のせいで、この本を手に取ることが無かったのです。
ちょっとオタクぽい、ひよっともしたらフィギュアにでもなりそうな感じの絵でした。
なんかの記事だったでしょうか、どこかでビブリアについてちょっと触れたものを読んだのです。
で、すぐに表紙の女性の絵を思い出して、ああ、あれだと。
で、読んだら、面白かったのです。
一気に7作読んじゃいました。
あの表紙の女性は栞子さん。
ビブリア古書堂の店主です。本に絡んだちょっとしたミステリーを解決するのです。
これは短編集ですが、全体が一つのストーリーになっています。
最後に栞子さんは、行方をくらましたミステリアスなお母さんとの希少本をめぐる戦いを制し、栞子さんに想いを寄せる古書堂のアルバイトの大輔くんと結ばれ、めでたしで7巻終了で、ぼくはすっかり安心していたのです。
しかし、栞子さんのお話は、まだ続きがあるようだとぼくは気が付きました。
で、先日久しぶりに図書館の文庫本のコーナーをのぞきました。
ああ、大輔くんと栞子さんの間には、扉子ちゃんという娘ができていました。
ということで、ぼくは新たな作品の表紙を開いたのです。
扉子ちゃんは、まだ6歳。整った顔立ちや長い黒髪は栞子さんとそっくり。そういえば栞子さんのお母さんも年齢が違うことを除けば、栞子さんとそっくりなんです。
ぼくね、このシリーズの何がそんなに面白いのか、あまり気付いて無いのです。
何年も前に読んだから、細かいところがあやふやなせいもありますが、子供の頃から本を読むのが好きで、読むスピードがすごく速かったのです。読み飛ばしも得意で、内容がわからなくならない程度に読み飛ばします。雑な読み方なんです。ま、そのくせ突然、作中の文章を思い出したりするんですけどね。
ま、とにかく、このシリーズは面白くてハマるのですが、なんでそんなに面白いのか、ぼくはよくわかってません。
しかし、この「扉子と不思議な客人たち」を開いて、最初の話を読んだときに、ふいに昔の東芝日曜劇場を思い出しました。
あ、1巻目からそうだとは言ってません。そうなのかそうで無いのか自信が無いのです。とにかく、この新たな作品を読み出してそう思いました。
けっこう上手な作者なんです。
1巻目の初めの頃に、大輔くんが栞子さんを見て、惹かれていくのが描かれてます。
すごく綺麗な女性なのです。でも、なぜぼくがそう思ったのか、一体どういうふうに栞子さんを描写したのか、気になって読み返したことがありました。
特に印象に残るような描写はありませんでした。
なんででしょうね。
あっさりとした普通の描き方の中で、ぼくはそう思ったのです。こういうの上手いなあって思いました。
まあ、とりとめもなく書いてますが、これを読み始めたところです。この次の作品もあるのは知っています。ちょっと楽しみなんです。