子供の頃のように

自由と幸せ。好きなように散歩したり、本を読んだり、気ままな生活の日記です。twitter始めました。@edaywalk

「戦国日本と大航海時代」秀吉・家康・政宗の外交戦略 読了しちゃいました

ぼくは散歩の時にイヤフォンを耳にねじ込んでいます。ワイヤレスの安いやつですが。

で、聴いているのは、ほとんどPodcastなんです。

サンフランシスコ在住のシステムエンジニアドリキンさんの「バックスペースFM」とかニュース解説とか、時々、武田鉄矢の「今朝の三枚おろし」というラジオ番組をPodcastにしたのも聴いています。

 

で、先日、2ヶ月ほど前の「三枚おろし」を聴いてみたのです。

あの番組は、武田鉄矢が読んだ本を三枚におろすのです。

で、この本が三枚に下ろされました。

番組では、ポルトガル、スペインの世界侵略としての大航海時代が記されている第1章と、信長とイエズス会のことが書かれている第2章までの紹介で終わっていました。

これ全部やると時間が足りないのです。

 

この番組が面白かったので、元ネタの本を図書館で借りてきて読みました。

 

この世のヨーロッパ以外の地域を次々と侵略し、殺して殺して殺しまくる虐殺と略奪を繰り返し、アメリカ大陸やアジアを次々と植民としていたローマ・カトリック教会ポルトガル、スペインの毒牙は、当然、日本の植民地化を目論んでいました。

列強の限度の無い欲望に対して、信長、秀吉、家康は、いかにして日本を守ったのか、いかにして日本は植民地とならずに済んだのかが書かれています。

けっこう面白かったですよ。

 

 

ちょいと世界史の復習

 

ポルトガルとスペインで、世界を山分け

コロンブスアメリカ近くのバハマ諸島に到着したのは1492年。

ご存知の通りコロンブスのスポンサーはスペイン国王。

当然、アメリカ大陸はスペインのものさという態度になりますが、これに対してポルトガルが「適当なところで境界線を引いて、そこから左はスペインのもの、右はポルトガルのものって決めようよ」とねじ込みます。

 

この線が、西経46度37分。

南アメリカの右側が突き出てるでしょ。その突き出ているあたりを通る線です。

要するに、ブラジルだけポルトガル語を話して、後の南アメリカの国々がスペイン語になった原因となった線です。

この線から東側はポルトガルのもの、西側はスペインのものと、勝手に決めやがったわけです。

 

スペインはアメリカの原住民、インディオを殺しまくり、ユカタン、マヤ、インカ文明を滅ぼしまくりました。

ヤクザです。ヤクザより悪いか。無茶苦茶。

ポルトガルは、アフリカをいっちゃいます。

で、アフリカの先端を周り(マゼラン海峡)沿岸沿いにアラブ人を殺しまくり、インドに入り、そこで難癖をつけながら海岸沿いの王国を蹂躙し、ポルトガルの副王を置き実質支配し、どんどん東南アジアを植民地にして、明をやったろかという勢いです。

 

さあ、一本の縦線で地球を二つに分けたはずなのですが、地球が丸かった。

アメリカから太平洋を渡り、スペインはフィリピンに達します。この国、スペイン語喋るでしょ。

そしてアジアを侵略しながら進んできたポルトガルとぶつかっちゃいました。

 

仕方ないので、もう一本線を引きました。東経144度30分。

ただフィリピンは既にスペインのものだったので、ここはスペイン領。で、代わりにモルッカ諸島からは手を引くということで決着しました。

勝手ですね。

 

そして、この分け方だと、日本が微妙な位置になってしまうのです。

 

地図上の微妙な位置とともに、マルコポーロが、ジパングは黄金の国だとか書いちゃっているので、ポルトガルもスペインも激しく狙う的になってしまったのです。

 

 

カトリックキリスト教って、とんでも無いです

ポルトガルもスペインも、熱心にキリスト教の布教をして歩きました。

これは純粋な信仰心というよりも、キリスト教が他国を侵略する上での有効な道具だったからです。

宣教師たちは、非ヨーロッパ地域の侵略の先兵です。

原住民にキリスト教信仰を植え付け、喜んでヨーロッパ人の支配下に入れる、あるいはヨーロッパ人の手先の軍隊として現地政権を倒し、ヨーロッパ人に支配してもらう、そういう目的の布教なのです。

ポルトガルとスペインは儲かる、そしてローマ法皇も信者が増えてウハウハ。

そういう図式で、多くの非ヨーロッパ人が殺されていきました。

 

カトリックてのは、その教えとはだいぶ矛盾した行動をしてました。

あ、これ、この本に書いてあることで、ぼくがそう思っているというわけではありませんので。

 

 

その頃の日本の状況

戦国時代です。

戦国時代を、信長、秀吉、家康がまとめに入った頃です。

国内で戦争しまくってました。

城も立派なのを建ててました。

 

けっこう強かったのです。戦いが日常だったのです。

ポルトガルもスペインも、ちょっとビビりました。

 

だって、信長って、かなり変わった人だったみたいだし。エキセントリックで、外人の目から見てもヤバそうな人だったのです。

挙句になんにつけても派手だし。

世界状況も熱心に知りたがり、かなり本質を理解してたし、日本を隅々まで支配したら、今度は明を征服するし、ポルトガル王も俺をナメんじゃねえぞ、なんて言い出すし。

 

で、信長が死んでも油断できないのです。

秀吉が朝鮮征伐に出兵します。

初回の出兵で平壌まで行っちゃいました。

彼、信長の野望を引き継いでます。このまま明を征服して天皇も中国にお住まいいただき、挙句にインドもやっちゃうぜ、スペインが支配しているフィリピンもすぐに攻めて日本のものにしてしまうから覚悟しろ、なんて手紙を突きつけたりするものだから、スペインのフィリピン総督もすごくビビりました。

 

まあ、秀吉もすぐに死ぬのですが、脅しが十分効いて、とにかく日本には迂闊なことができないという認識は、皆さん抱いたようです。

 

日本の支配者は、西洋との貿易に魅力を感じてキリスト教の布教も許しますが、カトリックの黒い下心も理解してますからキリスト教禁止令も出したりとか、上手にやりました。

 

 

この時代の日本人は、けっこう積極的に海外に行っています。

東南アジアには日本人街も方々にあったようです。

商人、傭兵、奴隷、海賊、いろんな職種の日本人が自由に海の上を移動していたようです。ま、奴隷は自由じゃ無かったですけど。

 

最終的に徳川幕府鎖国に入ります。

これも日本の軍事力と脅しのうまさがあったからできたことのようです。

 

面白い内容の本でした。