ぼくが歳をとったことが原因なのか、それとも記者の文章能力が劣化しているのか、最近、ニュースを読むのが辛くなってきました。
新聞は字数制限があるので、いろんなものを省略した文章を書かなければならないのはわかります。
それにしても主語を「彼」とか「法人」とか代名詞で示す際に、通常前後の文でその代名詞の名が推測されるはずなのですが、記事内にいくつも出ている法人のどれなのかが明確で無かったり、あるいは、暗に意図する印象に結びつけようとしたりする、非常に感覚的な、感情的な、主観的なものが増えています。
もうちょっとハッキリ書けないのでしょうか?
この前の香港のことを調べている時に、雑誌の記事などを読むと非常にわかりづらいことを再認識しました。
記事をいくつかのブロック分けして、理解できる部分から読んで、それから頭に戻ると、「ああ、これはこういうことを書いてあるんだ、で、それはどういうことだと書いてあるのは・・・」と探すと、ずいぶん離れたところに発見したりしました。
今日も、持続化給付金事業の電通への委託費の記事を読んでいると、これがまた手強い。
地方紙の記事なのですが、法人名の出る順序が
一般社団法人サービスデザイン推進協議会
電通の子会社5社
と出てきて、「電通は子会社5社に計709億円で実務を発注」と書いてあります。
その直後に「法人から受け取る金額との差額が」とあるのです。
この「法人」て、どの法人?
ま、正解は一般社団法人サービスデザイン推進協議会なんですが、よく読まないと分からない。
この一般社団法人サービスデザイン推進協議会の略称を考えてくれれば良いのになあ。
昔の土木工事の発注体系と同じというところが問題なのか、それともべつのことが問題なのか。
もし土木工事の発注の仕組みと同じだと問題視するなら、丸投げかどうかって気にすることになるけど、そういう問題じゃないのか?
10兆円の予備費も、この件も問題だと気になるんだけど、記事の問題じゃ無くて、野党の認識も表面だけみたいな気がして、モリカケで追及のお粗末さを見せつけられてしまったので、なんか嫌だなあ。