昔々、「男と女」という映画がありました。
フランス映画です。
いい女のアヌーク・エーメという女優さんと、軽薄なジャン=ルイ・トランティニアンの二人が、男と女の関係を軽く描いてくれてました。
ぼく、この映画好きです。DVDか、できればwebで観たいのですが、見つかりませんね。古いからかな?
この映画の中で、男女はそれぞれ子持ちのシングル。
子供の学校で親同士が惹かれ合うんですが、小さな子供たちは海のそばの寄宿舎で預かる学校に行っています。親はたまに学校の方に行くのです。
親同士が出会うのは海岸で、おしゃれな感じ。
いい女が小さな子供と歩いているのを発見して、自分の子供をダシにして女に近づこうって魂胆です。
教室で授業参観というシチュエーションではありません。
女の旦那はスタントマンで死んでいます。
女は旦那を思い出しています。思い出を抱いているって感じでしょうか。
その思い出の中で、旦那がギターを弾きながらサンバを歌います。
この映画、有名な「シャバダバダ」って主題歌の他にも、たくさんいい曲が使われています。
ぼくは、この亡くなった旦那が歌うサンバが好きです。ちょっと聴いてみて下さい。
SAMBA SARAVAH ~ by Francis Lai
サンバとボサノバはどう違うのか?
まあ、それらしい説明や講釈はあるのでしょうが、そういう音楽をやってる側は、そんなこと気にもしないようなイメージ。
ぼやんと、やる気がなく、投げやりな感じですもんね。
「イパネマの娘」で有名なアストラット・ジルベルトっているでしょう、ぼくは彼女の元旦那、ジョアン・ジルベルトが好きです。
ハッキリ言って、旦那の方が断然スターなんですけどね。
ノーバイブレーションのスタン・ゲッツが、新しい音楽を求めてブラジルへ行き、ジョアン・ジルベルトと共に制作したアルバム「ゲッツ アンド ジルベルト」。
アルバム制作中に、女性ボーカル欲しいとゲッツが言うと、ジルベルトが「うちの女房も歌えるよ」と言って連れてきたのが、アストラット。
「イパネマの娘」歌っちゃいました。
このアルバム、大ヒット。
で、アストラットも有名になっちゃった。
まあ、それはいいんだけど。
旦那のジョアンの話。
お前、ちゃんと歌う気無いだろうと言いたくなるようなやる気のない歌い方。
あれ、歌っているんだよね。
まあ、それがサンバって感じなんです。
そのやる気ないのが良いのです。
こんな感じ。
基本、サンバ、ボサノバは、このやる気無しの構えが良いですね。
ぼくは女声ボーカルよりも、よりやる気が無さそうに感じる男声ボーカルが好きです。
ところで、前からそうだったのでしょうか?
はてなの記事を書いていて、こんなにYouTubeの貼り付けが簡単だったとは知りませんでした。
動画を検索して、出てきたのを選択すると、貼り付いてしまうのですね。
楽です。