先日、図書館から借りてきた安田節子さんの書いた「自殺する種子」読んでみています。
なかなか気にさせるタイトルで良いのですが、どういうこと?と思ったのです。
読んでみると納得。
アメリカの作物種子を売る会社が、実った作物の種に毒ができて自殺してしまう技術を作ったのです。
この技術、ターミネーター技術と呼ぶのですが、このおかげで農家は自分の畑で作った野菜から種を採って翌年それを植えて、また作物を作るということが出来なくなりました。次の年も、種を買わなければならないのです。
モンサント社とかがやっているらしい。
だから「自殺する種子」。
これやばいですよね。
日本はアメリカから種を買って農業をして、毎年その種はアメリカから買い続けなければならないわけ。
「もう売らないよ」と言われたら、たちまち飢えてしまいます。
そういうのって農協を通しているんでしょうね。
まあ、ぼくは農業素人なので、実際のところ良く知りませんが、ちょっと恐いです。
コメは大丈夫ですよね?市場狭いから。
それで種に特許が認められているらしい。
生命体に特許というのがすごいですね。
その事だけでなく、穀物、鳥インフルエンザ、遺伝子特許などを紹介しながら日本の農業、食の未来を心配するといった本です。
借りてきた本は2009年発行のもので、もしかするとその後改訂版が出ているのかもしれませんが、10年以上経過しているのでね。
けっこうショッキングな切り口です。
著者の紹介が、現在の活動のことしか書いてなくて、市民運度のことや著書だけで、ネットで調べてみても同様の情報しかありませんから、もう少し情報出しておいた方が他の本にも手を出しやすくなるんじゃ無いかと、余計なことを考えてしまいました。