ぼくの世代でも、福井弁独特の単語はあまり使いません。
イントネーションは、訛っていますが。
もちろん、福井でも地域によっては、ぼくよりも若くても福井弁らしい単語を使っている人はいると思います。
福井以外の場所で過ごした年月もけっこう長いですから、ぼくの言葉の中に福井弁は無いと信じておりました。
しかし、なんと60歳近くになって初めて、「つるつるいっぱい」という言葉が、福井弁であることを知ったのです。
みなさん知ってますか?「つるつるいっぱい」
知らなくても、なんとなく意味がわかるんじゃ無いか、音の中にニュアンスが入っていると勝手に思うのですが、いかがでしょうか。
やっぱ、だめかな。
あのね、コップに水を注いで、どんどん注いで、こぼれる寸前の状態。
もしかすると、水面が表面張力で盛り上がっているかもしれません。ま、盛り上がらなくても良いんですけど。
そういう状態を「つるつるいっぱい」と言います。
ね、なんとなくニュアンスのこもった表現でしょ。
「つるつるいっぱいになってもた」
「つるつるいっぱいまで注いで」
などと使います。
ぼくは標準語で、この状態を言い表す言葉を知りません。