福井では、道路のセンターラインのあたりに小さな噴水が出るような装置が仕込んであります。
雪が降ると、この水で溶かすのです。
構造としては、水の管がセンターラインの下に埋め込まれていて、道路表面に小さな穴がいくつか開いている噴水孔が並んで設置されているといった具合です。
もちろん水がある程度満遍なく噴射されるような調整機構はあると思いますが、ぼくはそういう仕組みについてはよく知りません。
冬以外は、この融雪装置は稼働しませんから、噴水孔がゴミなどで詰まらないように蓋がかぶせてあると思われます。
毎年、今頃から12月にかけて、この融雪装置の稼動の確認と調整が全ての融雪装置が設置されている道路に対して順になされます。
センターラインがある道路のほとんどに対してということになります。
だから、順にやっていくとかなりの日数が必要なんですね。
ヘルメットと作業服姿の人たちが、一列になってセンターライン上を歩いていく様は、毎年の光景のはずなのですが、「なんだ?」という気持ちになります。
目的の地域に到達して作業を始めると、何が行われているのかはすぐにわかるのですが、その場所まで歩いていくのが、道路の真ん中を通ることもあって奇異な感じがするのです。
それに日を決めて計画通り実行してますから、雨が降る日もカッパを着て作業するのです。
融雪の点検作業時雨けり 易日魚句
立冬や街に融雪準備隊 魚句
ちなみに、これ去年の写真です。今年の風景を見た時は車を運転してたので写真撮れなかったのでした。
街中に水柱立つ神の留守 魚句