3つ目は「キングコング対ゴジラ」ようやくカラー
1本目が「ゴジラ」、2本目は「ゴジラの逆襲」、3本目は「キングコング対ゴジラ」
最初の2本は白黒でした。
昔だったんです。
3本目でようやくカラー。
前の二本の主演俳優の若さにはぶっ飛びましたが、こっちは高島忠夫。
故人ですが、この人の若い頃ならぼくの記憶に残っているので、大きな驚きはありません。
女優は浜美枝と若林映子、ボンドガールコンビです。007に出る5年ほど前の作品。
3本観てきて思うのは、ゴジラ出現のシーンは昔なのでちゃちいのですが、映画自体はよく出来てるなということです。ゴジラに頼り切っていない。
キングコング対ゴジラってタイトル見ただけで、キワモノ、B級、ほとんど「シャークネード」みたいな冗談大好き映画みたいながするでしょ。
ま、冗談が好きそうなのは否定しきれませんけれど。
そんでも、ちゃんとした映画なんです。
どんな映画なのか
いきなり有島一郎が出てきます。
あ、皆さんかれをご存知でしょうか?なかなかの味のあるコメディ俳優です。
有島一郎は、パシフィック製薬の宣伝部長。
会社がスポンサーになっている番組の人気がないので困ってます。
そこへ南洋の島に、巨大な魔神がいるという情報が入り、それをコマーシャルに利用しようと考えます。
高島忠夫はテレビマン。同僚の藤木悠と一緒にその島に行くことになります。
高島忠夫には妹がいます。浜美枝。彼女には恋人、婚約者の佐原健二がいます。
ところで、第二作の「ゴジラの逆襲」で氷漬けにされたゴジラは、北極の氷山の中から目覚めます。
さて、南洋の島についた高島忠夫は、巨大な魔神キングコングと遭遇します。
なお、この島の土人たちは、黒く塗った日本人俳優たちです。
中に根岸明美を発見しました。ああ昔よく見たけど、何で見てたんだろ?
コングは原住民たちの作った赤い木の実のジュースを飲んで、寝てしまいます。そういう作用のある実なのです。
高島忠夫たちは、大きなイカダにキングコングをくくりつけて日本に運びます。
しかし、日本に到着する直前にコングは目覚め、イカダから自由になり、自力で日本に上陸します。
さて、氷から出てきたゴジラも日本を目指し、松島から上陸してしまいます。
二匹の怪獣は、本能でお互いを意識し、富士山麓で対決します。
まあ、こういったストーリーなのです。
ゴジラから逃げる浜美枝、恋人を探し回る佐原健二、というシーン。
東京に入ってきたキングコングが電車の中の浜美枝を発見して掌に包み、国会議事堂を登ってみたりなんて元の映画を彷彿させるシーン。
有島一郎の鉄板のお笑いシーン。
高島忠夫の軽いノリ。
怪獣抜きでも立派な映画です。
正直言えば、ゴジラとキングコングの格闘シーンは、やはりどうしても面白くありません。それでも、昨日見た貴景勝と明生の取組の、あの貴景勝の力強い突進力を思い出してしまいました。貴景勝のあの体型、けっこうこの格闘シーンに馴染みますよ。
この後の作品
1から3作目は、「シン・ゴジラ」よりはずっと面白いです。
今、プライムビデオにゴジラシリーズが出てますから、ポツポツと面白くない作品が出てくるまでゆっくり観ていきましょうか。