べつに観る気は無かったんです。別の映画を観ようと思ったんです。
じっとりと地味なサスペンスが観たくて、たぶんヨーロッパ映画じゃないかと思われるのを選んでみたのです。
で、本編が始まる前に、プライムビデオのCMが入り、「羊の木」がプライムで観れます的なのが流れました。
ああ、それ予告編テレビで流れてたなあと気が付きました。
観る気ありませんでした。映画自体、記憶をスルーしてました。
でも、ふっとそんな気になって、観るつもりのを止めて、これ検索して選びました。
田舎の町(魚深市)に仮釈放の受刑者だったのが六人来ます。
刑務所にずっと置いておくのもコストがかかるし、できるだけ仮釈放にしようという政府の考えなのですが、身元引受人がいないと仮釈放もできない。
それで、もし地方の市町村が住むところと仕事を保証してくれるなら、身元引受人がいない受刑者でも仮釈放させるという新しい制度ができ、同時に過疎の対応にもなるということで、この市は受刑者を受け入れることになりました。
市役所に勤める主人公 月末一(錦戸亮)が、その受け入れ担当となり、六人の世話をします。
実は月末一は、よく情報を知らされないまま仕事をするのですが、やがて六人とも殺人犯である事を知ります。
そして皆さんの希望通りに、田舎町に殺人が起こり・・・というストーリーが展開されるのです。
プライムでの評価(観た人がつけるやつ)は星5つ中2.5。
あかんやつです。
気にせず観たら、けっこう面白かったのです。
あの評価もあまり当てにはなりません。
仮釈放の人たちと、彼らの過去を知らされないまま受け入れる就職先の人たち。やがて心の結びつきが出来てきてという展開も素敵です。
ぼくは、見た目も怖い田中泯を受け入れて、叱りながら働いてもらう洗濯屋の安藤玉恵のなんとも人の良い表情が好き。
そして初めて優香が良いなあと思いました。
あの散髪屋も良いね。すごく。
ラストのタイトルバックで歌。聞いたことある声。ボブ・ディラン?確認するのに最後まで観ちゃいました。
ところで、最後まで観たおかげで原作者 山上たつひこ というのも見てしまいました。
え、それって「がきデカ」?
じゃ、これ原作はマンガなんだ。
いろいろ不思議な映画でした。