福井では、ウィークデーの3時から5時までの間、2時間サスペンスが再放送されています。
民放は2局しか無く、フジテレビの系列の放送局の話ですが。
「赤い霊柩車」とか、昔の「火曜サスペンス劇場」です。
一日2食の年寄りとなった私たち夫婦は、ジムに行って、風呂に入った後、スーパーなどでの買い物を済ませて、ちょうど夕食というか、これから後は出掛けないので、明るいうちからの晩酌を始める時間です。
このサスペンスを見ながらビール(発泡酒)をプシュッとするのです。
無くなった母親が、生きていたときにこの手のサスペンスをよく見ていました。
今、しみじみ見ると、気楽でそこそこ面白く、なるほどこれは需要があるわいと納得します。
でね、毎日放送しているからネタが尽きたのか、あるいはちょっと目先を変えようと言うのか、今現在、この放送枠は、「古畑任三郎」を二本続けて放送しているのです。
さすがに、これ、2時間サスペンスと比べると格段に面白いですね。
犯人が犯罪を犯すところから始めるでしょ。
そんでね、古畑任三郎が、最初から、どういう理屈であれ、犯人を知っているんですよね。
犯人が分かっているところから、それを説明するための推理みたいなのが後付けで出てくる。
いや、本当は違うんですよ。
古畑任三郎は、ちゃんと証拠に基づいて推理していくのです。
でもね、脚本の作り方は、そういう推理を楽しむのでは無くて、最初からあきらかに犯人をわかっており、それをどう適当な根拠を言い立てて追い詰めていくのかということを面白く見せるというものですね。
本来的に推理小説というのは、そういうものですが、これは1時間で終わるエンタテイメントとして作られた提示されるので、そこんところがちょっと露骨。
でもすごく面白い。
ゲスト俳優と田村正和の力です。
でも、これ見てると推理物の作り方がよくわかるのも良いところです。ムリクリの推理にその場で突っ込ませない工夫、それを主人公のキャラで押し切る事が必要なんです。
だから名探偵って皆キャラが濃い。
あ、6時。
横になって、これ書いていますが、酒の酔いがすこし覚めてきました。
もうすぐラグビー始まりますね。