70代の真実

70代年金生活者の生活と思ってること、その他思がけないことも

砂漠の国境

クェートからイラクに陸路で入ったことがあります。

ずいぶん昔、イランとイラクが戦争していた時です。戦闘機に爆弾をつけて、効率の悪い爆撃をしてました。

効率が悪くてもバクダッドの空港が使用できなかったのです。

 

それまでに陸上で国境を超えたのは、ナイヤガラでアメリカとカナダの国境線を跨いだことしかありませんでした。

砂漠の中の国境線は、すごく幅があって、クェートの出口からイランの入口まで砂漠の中をバスでだいぶ走るのです。

 

イギリスから来た技師が、クェートを出た時はバスに乗っていたのだけど、イラクに着いた時にはバスにいなかった、途中の砂漠の中に埋められているなんて話を聞かされてからバスに乗りました。

ぼくは無事にイラクに着きました。

 

砂漠の中のパスポートコントロールは、嘘みたいに時間がかかりました。

待っている間にイランの飛行機が一機飛んできて、爆弾を落として、何が入っていたのか知りませんがタンクが一つ壊れました。ぼくが待っていたところから割合近かったです。

ああ、爆撃だ、初めて見たなんて思いましたが、入国手続きいつまで掛かるんだという方が気になってました。

 

一緒にいた会社の人が、袖の下渡さないとダメかななんて言ってましたが、実際どうしたのでしょうか、数時間後に手続きが終わり、ようやく入国できました。お腹がすごく減ってました。

 

 

そんなこと、脈絡もなく急に思い出しました。

なんでだろ。