朝、賢い家内は新聞に織り込まれているチラシを仔細に検討しながら、寝坊のぼくが起きてくるのを待っています。
ぼくが起きて、家内の待つDKへ入り、ぬるま湯をゴクゴクと飲んでから血圧を測り、数値を読み上げて、仏壇に手を合わせ、朝食を食べ出すと、家内は今日の予定の相談を開始します。
今日は、散歩なのかジムに行くのか、ジムに行く場合は家内も一緒です。
温泉は何時か。
リタイア老人ですから、特別なことがない限り、そういう相談内容となるんです。
で、スーパーの目当てのものの特別価格が午前中限定とか、遅くなると売り切れるとかいう情報に基づいてスーパーへ行く時間が優先的に決まることがあります。
今朝は、冷凍エビが、一匹10円、1家族30匹限定というメインテーマがありました。
ニンニク炒めとかエビチリにちょうど良さそうなエビです。
前回は行く時間が遅くなり、最後の20匹で我慢しました。
さあ、店は9時開店。
家内を乗せて出発しました。
駐車場に車停めて、ぼくは残って「魔眼の匣の殺人」を読んだり、皆さんのブログ読んだりして待機します。
家内はスーパーの店内に。
一人で店内に入った家内から聞いた話
冷凍エビは、大きなバットに山になって入れてあり、ビニール袋とトングが置いてあります。
いつもはトングが2つ3つあるのですが、その日は一つだけしかありませんでした。
家内は、1つ2つと頭の中で数えながらエビをトングでつまんで、袋に入れていました。
すると、後ろで待ったいた主婦が、「奥さん、そのエビ、どう料理するの?」と聞いたのです。
エビは決められた限度の30匹買う予定で、その時すでに20匹は過ぎていたらしいです。
「エビチリとか、ニンニク炒めとか」と、家内は返事をしましたが、
ああ、なんということか、当たり前と言うか、エビが何匹までいったかわからなくなってしまいました。
仕方ないので、家内は持っていたトングを後ろのおばちゃんに渡し、自分の袋の中のエビを数え直したそうです。
そうこうしていると、後ろの主婦の、さらに後ろに待っていたおばちゃんが、後ろの主婦に何か話しかけました。
返事をしているうちに、その主婦も自分のエビの数がわからなくなってしまいました。
「それ見い、数えている時に話しかけられると分からんようになるやろう」
家内がそう思った時に、店員がトングを余分に持ってきたので、家内は追加のエビを入れたのです。
その日の家内からの報告は終わりましたが
この冷凍エビ10円の日は、けっこう変なことがありまして、先日家内が一生懸命エビを取っていると、下の方から見つめる子供の目線に気付きました。
お母さんが、小さな子供にエビを数えて袋に取らせようとしているのです。
余分のトングは有るのですが、前のおばちゃん(家内です)が終わるまで待っているようにお母さんが言ったのでしょう。
子供は一心に家内の手元を見つめていました。
30匹でも300円ですからね。
最近はクックドゥがあるんで、エビチリも簡単です。
どの家庭も楽しみにしてるみたい。
うちに帰ってから、家内が「しまった」。
袋の中は、29匹でした。