宍戸錠の殺し屋もいろいろありました
昔の日活映画で、御飯の炊けるにおいが好きな殺し屋てのを宍戸錠が演じてました。
タイトルも忘れましたが、レストランで待ち合わせをして、わざわざ厨房に御飯の炊けるにおいを嗅ぎに行くのです。
殺し屋って非人間的な職業ですし、そこへ何かしら人間的な味付けをしようということなんですかね。
当時のハリウッドハードボイルド映画で、そんな工夫がよく見られたんでしょう。
ただ、御飯の炊けるにおいを嗅ぐっていうのは、絵面的にどうも。
タフぶった宍戸錠が、ニンマリ笑って「おれは飯の炊けるにおいが、何より好きなのさ」て決めるんです。
そういう人間的な一面を見せた後に、非情に人を殺すという狙いなんでしょう。
でも、殺しの依頼をレストランで受けて、御飯の炊けるにおいを嗅ぎに行くわけですから、どうも・・・
殺し屋に、何か特徴付けるといえば、最近(?)では「パルプ・フィクション」のサミュエル・L・ジャクソンが、人を殺す前に、聖書の一節を読み上げるってのが強く印象に残ってますね。
この前、ここでも紹介した「ガンズ・アンド・ギャンブラー」で、胸の切り込みが大きい、体にピチッとフィットした黒い衣装を着て銃を携えて登場するザ・ブロンド、金髪のおネエちゃんも銃をぶっ放す直前に、何か本の一節を読み上げてましたが、これは当然「パルプ・フィクション」へのオマージュということなんでしょう。
ま、そういう事は置いといて、御飯の炊けるにおいは、ぼくも好きです。
我が家の炊飯事情
ところで、我が家の炊飯器が、最近メッコ(芯のある御飯、あるいは炊くのを失敗した御飯)を頻繁に製造するようになっていたのです。
毎日ご飯を炊く家では無いのですが、たまに炊く時は、けっこうドキドキしました。
水加減の問題かと、水を増やせば、メッコにはなりませんがべっちょりした御飯になります。
それはマズイので、水を減らせばメッコ。
いろいろ考えましたが、やはり電気釜に問題がある。経年劣化だという結論に、昨日のメッコご飯を前にして、たどり着きました。温度が上がりきらないような気がするのです。
今日の早朝、Amazonに新しいのを注文しました。
明日届きます。
ようやく心の平安が来ます。
と、喜んでいると、精米機の音が我が家に響きました。
うちは、玄米を買ってきて、食べる分だけ都度ごと精米してるのです。
なんで?新しい炊飯器は明日だよ。
慌てて家内に言うと、今日のご飯がないからという返事。
別に、今日コメ食べなくても良いのに。
いよいよお役御免になる今の炊飯器に、家内なりにお礼と別れを告げているのでしょう。
温泉に行く前に、祈りながら、ぼくがスイッチ入れました。
メッコをどのようにして食べるのか、風呂に浸かりながら考えて帰宅すると、おお御飯の炊けたにおいがしています。
別れる直前に、ちゃんと仕事したんです。
やればできるじゃない。
今晩は炊きたてのご飯をシミジミ味わいました。
新しいので炊くと、もっと美味しいのだと願いつつ。