70代の真実

70代年金生活者の生活と思ってること、その他思がけないことも

「シャイン」Shineってどういう意味かな、なんて言ってる間も無く引き込まれます

金曜日のツタヤにて

家内が、これを観たいと手に持っていたのは「シャイン」

シャイン [DVD]

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彼女は前に観たらしいけど、もう一度観たいと言います。

 

 

この前の金曜に、ツタヤへ行きました。

その前の金曜には、法廷ドラマ「99.9」の3巻5巻を借りて、それを返しに行った火曜日に「99.9」の4巻目を見つけて、久しぶりにシニア割を使わずに100円払って、これで1から5巻目まで「99.9」コンプリートになっていたのです。

 

今度は何を借りようか、特に決めもせずに店に行きました。

 

ぼくは以前「レッド・リターンズ」を観て、面白かったので、その前の「レッド」を観てみようと思ってました。

RED/レッド(字幕版)

RED/レッド(字幕版)

 

 

家内が借りたいのが決まったので、二人分のシニア割行使です。

 

「レッド」の方は、借りた夜に早速観まして、期待通り。「リターンズ」の1.5倍くらいの面白さでした。

引退して年金生活をしている危険なスパイが、昔取った杵柄で荒仕事をするって映画です。

 

 

さて、「シャイン」

ぼくは全然予備知識がありませんでした。

シャイン (オリジナル・サウンドトラック)

シャイン (オリジナル・サウンドトラック)

 

 

 

英語に詳しい人、間違ってたら指摘してください。「シャイン」というのは、特別にきらめくような優れた才能みたいな意味です、と思います。

スティーブン・キング原作の映画「シャイニング」で、「あの子はシャイニングなんだ」ってセリフがあったと思いますが、あれも特別に持っている輝くなんとかみたいな感じでしたよね。

 

ちょいとあらすじ

主人公は天才ピアニスト。デイビッド・ヘルフゴッド。舞台はオーストラリア。

貧しいユダヤ人の家庭に育ちましたが、父親が音楽に熱心で、子供の頃から抜きん出た才能を発揮していました。

その素晴らしい才能に目をつけ、アメリカ留学の話が出て、町の人の協力で資金も集まりますが、父親が息子を遠くにやることに抵抗を感じ、行かせない。

でも、数年後、今度はロンドンの王立音楽学校に奨学生として招かれます。

父親は、今度も反対。あのドアから出ていけば、もう二度とこの家には入れないと言います。

しかし、デイビッドは家から出て行くのです。

 

ロンドンで必死に学び、鬼のように練習したデイビッドは、難しいとされるラフマニノフのピアノ協奏曲第3番をコンクールで弾き、ものすごい賞賛を得ますが、直後精神に異常をきたし倒れます。

 

医者からピアノを弾くことを禁じられたデイビッドは、10年ほど精神病院で過ごし、そして退院します。

退院後もしばらくピアノは弾きませんでしたが、ある時、ピアノを置いているレストランを見つけます。

そして、その店に飛び込み、そのピアノを弾くのです。

 

いきなり入ってきたボロい服装のデイビッド。

店の従業員が止めようとしますが、くわえ煙草のままデイビッドは鍵盤に手を下ろします。

熊蜂の飛行。

その瞬間から、誰も邪魔をしません。全員聴き入ってしまいます。

当然、拍手喝采

 

変な人です。精神障害があり、まともな社会生活は無理。

でも、人々は彼、彼の才能を愛します。

やがて結婚相手もでき、大きな会場でリサイタルも開かれました。

 

 

あ、この映画は実話です。

あの息子に執着するお父さんは、本当はあんな人では無いらしいですが。

 

 

感想みたいなもの

この主人公、子供時代、学生時代、大人と3人の俳優が演じます。

冒頭、大人の主人公が出てくるのですが、あ、この人知ってる。

この前観た「鑑定士と顔のない依頼人」、「パイレーツ・オブ・カリビアン」のバルボッサ船長、その他いろんな映画に出てて、いろんな賞をもらっているジェフリー・ラッシュ

精神病院に入ってからを彼が演じます。

 

この映画1996年公開なので、ジェフリー・ラッシュも髪は黒いし、ジジイに見えません。

 

ところどころ意味深な感じのところがあるのですが、それらには全く回答が与えられません。

アメリカに行く話が出た頃、デイビッドに近づいてきたすごく綺麗で可愛い女の子ソニアはなんだったのか?

王立音楽院で学んでいた時に、悪友たちに連れていかれたパブみたいな店で、デイビッドをガン見していた女あるいはオカマはなんだったのか?

思わせぶりなシーンがありますが、特になんでも無いのです。

音楽学校のライバルとのバトルというのもありません。

鬼教師によるスパルタ指導みたいなのも無いです。

 

それから息子を縛りつけ、学ぶチャンスを取り上げる父親。

すごく嫌な存在のはずなのですが、これもそれほど憎しみを感じさせる訳でもなく、あっさり味。

かと言って、親子の関係に感動するというわけでもありません。

 

全てが、あっさりさっぱり、淡々と話が進んでいくのです。

話の流れも十分予想通り。

それでも、この映画、端っから引き込まれます。

何が面白いのか、不思議だけど面白いのです。

 

そう、強烈なのは本人だけ、他の要素は淡々と。

 

やっぱ、天才というのは、いろいろ問題あるけど素晴らしいってことなんでしょうね。

ただただ変人を愛しちゃう。

アマデウス」観て面白かったのと近いのかな。

それに、映画の中でずっと演奏が流れます。これ、本人の演奏だそうです。素晴らしいです。

 

 

ぼくは映画紹介下手ですね。

うまく言えないから、観てない人は観ましょう。