子供の頃のように

自由と幸せ。好きなように散歩したり、本を読んだり、気ままな生活の日記です。twitter始めました。@edaywalk

USA18 2度目のニューヨーク

ピンクレディとジャズフェス

 

79年はかなり特別な年でした。

 

まず、タイムズスクエアに立って、上を見上げます。

テレビなどでここの光景をご覧になっている方は多いかと思いますが、そう、ビルの上の方に大きな看板があります。ビルボード

ぼくらが上を見上げた時のタイムズスクエアには、巨大なピンクレディが微笑んでしたのです。

ピンクレディがアメリカ進出をしたとは聞いていましたが、まさか、こんな看板が出ているなんて思ってもいませんでした。

 

あ、ピンクレディって、あの「UFO」とか「渚のシンドバッド」とか、数々のヒットを飛ばした、ミーちゃんとケイちゃんのピンクレディです。

ラクラしました。

アメリカ征服という言葉が閃きましたねえ。あのビルボード

まあ、その後は、皆さんご存知の通りですが・・・

 

 

それと、もう一つは、ニューポートジャズフェスティバル。

ぼくらがニューヨークに乗り込んだ時に、まさにフェスティバルが始まりました。

そして、この年のフェスティバルで、我らが山下洋輔トリオが、アメリカに初上陸したのでした。

 

ぼくは、ジャズフェスティバルについては、全く頭に無かったのですが、街でパンフを手に入れ、読んでいるうちに山下洋輔トリオの名前を発見しました。

ピンクレディより興奮しました。

 

観光とRくんとの別れ

他の二人は、初めてのニューヨークなので、通常の観光ルートを回ります。

ぼくもついて行きました。ガイドですね。

今度は、自由の女神も、2人には登らせましたが、ぼくは下で待っていました。

 

あっちこっちと回っているうちにRくんの出発の日が来ました。

確か、駅に送りに行ったように思います。

 

立ち食いピザ

すぐに気に入ったのは、立ち食いソバのようなたたずまいのピザ屋でした。

 

ニューヨークの立ち食いソバ風のピザ屋は、ピザを切り分けたピースで売ってくれるのです。

プレーンのチーズだけのピザ。

けっこう美味しかったです。

 

ニューポートジャズフェスティバル

さあ、ジャズフェスティバル。

街中のいろんなホールで、いろんなコンサートが、同時多発で開かれます。

いくつか行きましたが、ガトー・バルビエリソニー・ロリンスがジョイントで行った、カーネギーホールでのミッドナイトコンサートが素晴らしかったです。

 

ちなみに2人とも有名なテナーサックス奏者です。

そして、ロリンスは偉大な音楽家です。

トークショーに出たのをテレビで見たことがありますが、彼の登場の時には、他の出演者は立ち上がってお迎えしてました。

 

カーネギーホールは、案外小さなホールでした。すり鉢状に座席が壁に向かって上がっていくのですが、その角度が急なのです。

ミッドナイトコンサートと言うのは、文字通り夜中の0時から開始されました。

 

貫禄からいって、始めにガトーでロリンスが後という順番を当たり前に予測してましたが、いきなりステージの上に背の高い黒人のおっさんが一人で突っ立っていました。

服装はラフなもので、ステージに立つより、街中でうろうろしている方が似合いそうな感じです。チューリップ帽を被ってました。

 

黒人のおっさんは、他に誰もいないステージにサックスを持って立っていました。

そんで、気楽にマウスピースを咥えて、ボーっと音を出しました。

ああ、その一音で、そのおっさんは、ただの背の高い黒人のおっさんでは無くソニー・ロリンスなのだとぼくらは分かりました。

続いて、そのサックスから出てくる音は、「おれがジャズの王様だ」と宣言しました。

次々と出てくる音は、「おれが王様だ」宣言を繰り返します。

圧倒されました。

バック無しで、ロリンスが吹きまくる中で、ドラムや他の楽器が次々にステージに上がってきて演奏に加わります。

すごかった。

そんで、ぼくは理解しました。

夜中始まるコンサートなんで、先にやってさっさと帰って寝るつもりなんだ。辛いことはお前がやれよと、ガトー・バルビエリを後に回したんだと。

 

ものすごいロリンスの演奏が終わって、ああ、ガトー可愛そうと思いました。

この音の後に、あの情けない音を出すのは辛いだろう。

 

ロリンスがさっさと引き上げて、舞台の上に別のドラムセットとパーカッションのセットが設置されます。

やはりガトーはラテン系だなと思っていると、リズム隊が登場し、チャカチャカチャカとリズムを刻み出しました。

さあ、ガトー、出てこいよ。

でも、ガトーは現れません。

仕方ないです。あのロリンスの音を散々聞かされて、すぐには出てこれないんでしょう。

 

パーカッションが、楽器から離れて、「ガトー」と舞台袖に向かって叫びます。

そして額に手をかざして、袖の方を見て、やがて何かを見つけたようにうなずいて、再びラテンのリズムが響きます。

しかし、現れません。

そんなことを何度か繰り返し、ステージに残ったロリンスの気配を完全に消し去った後に、サックスを吹きながらガトー登場。

色男!!って感じの歩き方です。

ロリンスのせいで、情けないとしか思えない音に聞こえますが、ガトーは観客の心を捕まえてました。

驚いたことに、演奏は良かったのです。ノリました、ぼくたちは。

登場時の演出の効果はバッチリ。

 

お前ら、ミッドナイトじゃなくて普通にコンサートやって、ロリンス後に出せよと思いました。

まあ、変わった人だし、こうしたいと言われれば、逆らえないんでしょうね。

ガトーの苦労に感動しました。