福井城址の西側に山里口御門という門があり、そこから濠を渡る御廊下橋という橋がかかっています。



この橋と門は最近復元されたものです。
ぼくが子供の頃は、この橋はみすぼらしいもので、ぼくたちは幽霊橋と呼んでいました。
その呼び方には、まことしやかなお話もくっついていまして、要するに何故幽霊が出るのかという話です。
当時は山里口御門も、そんな名前には似合わないような汚い木の門でした。
で、この門を入って、左にある石の階段を登ると古い汚い井戸がありました。
この井戸に、殿様に斬り殺されたお女中が投げ込まれ、その幽霊が井戸から出て橋の上に出ると言うのです。
当時汚かったその井戸は、今では綺麗にされて、横に説明看板が立ってます。
あ、幽霊の説明ではなく、この井戸が福の井と呼ばれる井戸で、福井という地名の元になったとかいう説明です。
戦争時の空襲、福井地震などで、井戸、門、橋が損傷し、おそらく綺麗に復元する予算もなかなか無かったのでしょうか、バカな子供達が変なこと空想して遊ぶネタにされてたんです。
幽霊橋、本当は御廊下橋のたもとで、子供の頃は、小さな鮒を釣ったり、ザリガニ採りをしていた憶えがあります。
申し訳ありません。