70代の真実

70代年金生活者の生活と思ってること、その他思がけないことも

冷やした番茶と煎餅

散歩していると、時々、ここに来たことがあると思い出す場所に出くわします。

たいがい子供の頃の同級生とかの家があった場所です。

ぼくはそれほど社交的な性格では無いのですが、人の家にはよく遊びに行っていたのですね。不思議です。

 

この前思い出したのは、同級生の家でした。小学校の同級生だと思います。

どう考えても、彼とは友達づきあいをしていたとは思えないのですが、遊びに来ていたのです。

商店街の中の小さな家で、一階はお店で、二階の道に面した部屋が、その同級生の部屋でした。お店はお母さんがやっていて、彼はお母さんと二人だけで住んでいました。

夏でした。

お母さんが、冷やした番茶のポットと煎餅を出してくれました。

うちは冷えたのは麦茶なので、冷やした番茶というのが珍しく、覚えています。

同級生は「これ美味しいんや」と嬉しそうな顔で、煎餅をすすめてくれました。

そのうれしそうな顔を突然思い出したのです。

 

今はもう、その家はありません。

けっこう賑やかな場所です。

どこかに引っ越して行ったのでしょう。福井にはいないのかもしれません。